2014年1月1日
(私の宝石の師匠、林潤二 レポートより)
私自身が宝石のバイヤーとして色々な市場に行っていますが、
そんな市場に出回っているエメラルドのほとんどがコロンビア産です。
天然エメラルドというと、内包物が見られます。
では、コロンビア産の特徴的なインクルージョン(内包物)について。
特徴的な先端の尖った、(スパイキィー)とか(麦穂状)とか表現される、
端部がギザギザな液体インクルージョンを見つけることです。
この液体の中を注意深く捜すと丸い気泡を発見出来るでしょう。
その周囲に四角い結晶を見つけると、液相,気相、固相、から成る
三相インクルージョンを見つけたことになりますが、ただ、このスパイキィな
ギザギザな端部を持つインクルージョンは、コロンビア産の特徴であり、
気泡や四角い結晶が見つからなくてもそれだけでも 合成エメラルドや他の緑の
宝石には無い特徴ですので天然石の識別には重要です。
金色のパイライトや雲母であるバイオタイト等の結晶インクルージョンを見つけること。
経験上ファッションリング等にマウントされた小粒のエメラルド中にトレモライトかアクチノーライトと思われる
インクルージョンを見つけたことがあります。これらは稀なことであり、コロンビア産の特徴を見つけることの方がはるかに多かったです。
屈折率を測定すると別表のように産地によりかなり差があります。フラックス合成エメラルドとの複屈折量に注目すればわかり易いと考えます。
他に紫外線蛍光反応やカラーフィルター検査を併用すれば識別は容易でしょう。
Posted by 買取専門店の熊本の質屋・質乃蔵 at 00:11 / 宝石識別方法 コメント&トラックバック(0)
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